フィルムで撮ったその後は…?その①
みなさんどうも
僕です。えのきです。
今日はフィルムカメラで撮影したその後の諸々の話です。
さて、
みなさんフィルムでの撮影後は、お店に現像をだしてますよね?
(自分で現像する話は今日はしません)
現像から帰ってきたフィルム写真、早く見たいですよね。
こんな感じで、プリントした写真とか、最近だとCDとかでデータ化された写真を鑑賞される方が多いと思います。
わざわざプリントしたり、データ化したりするのはフィルムの種類のせいです。
フィルムでよく手にされることが多いのはネガフィルムという種類です(『写ルンです』とかもそうです。)
↓こんなやつですね。
このフィルムのままだと何が写っているかよくわからないので、
陰画(ネガティブ)→陽画(ポジティブ)に変換する必要があるのですが、
その手段がプリントだったり、データ化だったりするわけです。
そこで、疑問が当然うまれますよね?
「最初からなにが写ってるかわかるフィルムないの???」
あります。
ポジフィルムです。
ね。なにが写ってるかわかりますよね?
ネガフィルムとポジフィルム。どちらもそれぞれ一長一短あるのですが、
主な違いについては、概ね以下の通りです。
【ネガフィルム】
・そのままだと何が写っているかわからない。
・ラティチュード(明るいところから暗いところまで画面に記録できる範囲)が広い。
・プリントやデータ化の際に、色味や明るさをある程度調整できる。
・反射原稿として鑑賞する。
【ポジフィルム】
・フィルムのままで何が写っているかわかる。
・ラティチュードが狭い。
・撮影時点で作品がほぼ完成し、補正がほとんど出来ない。
・基本的には透過原稿として鑑賞する。
一般的には「ネガフィルムの方がポジフィルムより撮影が簡単」といわれていますが、
これは前述したとおり、ラティチュードが広いので撮影時はある程度ラフに撮影できるからなのでしょう。
(ちなみにこれは大きな誤解だと思います。ポジでもネガでも丁寧に撮影した方が当然結果は良くなります。)
これは僕の独断と偏見で、諸先輩方に怒られるのを承知で言いますが、
フィルムをこれから始められる方はまずはポジフィルムから始めた方がいいと思います。
ネガフィルムの大きな特徴である、"補正ができる"というのはメリットなのですが、同時にデメリットでもあります。
今からフィルムカメラを買われる方は、おそらく中古カメラだと思います。
中古フィルムカメラだと発売後10年くらいの機種はむしろすごく新しい部類で、
20~50年前のカメラが普通にゴロゴロ転がっています。
そうなってくると残念ですが、買ったそのままでは
動作に不具合のあるカメラも多いです。
ネガフィルムだと補正ができるため、カメラの不具合を撮影結果から見つけるのが難しいです。
そのため、新しくフィルムカメラを買われたら、まずはポジフィルムでテスト撮影することをお勧めします。
「ポジフィルムの特徴は分かったけど、どうやって鑑賞するの??」
はい。ようやく今日の本題に移れます。
結論から言います。
「ライトボックスとルーペを揃えましょう!!」
ポジフィルムも勿論データ化したりしてもいいんですが、綺麗さやフィルムならではの愉しみ方をするならライトボックスとルーペによる鑑賞をお勧めします。
(本当はプロジェクターによる鑑賞もお勧めですが、ハードル高いのでこちらはまたいつか)
ポジフィルムは裏面から光を通して鑑賞します。
ライトボックスとは、蛍光灯とかLEDによって光る箱です。
ぶっちゃけると
要は光る板なら何でもいいです。
スマホとか、タブレットのアプリで「ライトボックス」とか検索すれば、液晶を白く光らせるだけのアプリがたくさんありますので、そちらを代用されるのもいいですね。
(ただ、やはりフィルムの色を正確に見るなら専用品をお勧めします。ヤ〇オクとかで中古品がゴロゴロしてますので、ぜひ専用品をお求めください。)
そしてルーペですが、
プリントのように大きくないフィルム原稿は肉眼よりもルーペでみるとさらに綺麗に鑑賞できますし、ピントのチェックは実質ルーペがないと無理です。
ルーペもフィルム鑑賞用の専用品があるので、専用品がお勧めです。
ルーペはいろいろ拡大倍率があるのですが
鑑賞用は大体3~4倍の倍率、
ピントチェック用は7~10倍がよく用いられます。
↓8倍のルーペで観た様子
(ぶれてるように見えるのは僕の手がエアコンで寒くて震えていたせいです。)
具体的な、お勧めの道具の詳細については次回以降にお話ししますが、
今回はとりあえずポジフィルムとは?透過原稿とは?
みたいなところを感じていただければと思います。
ーーーーーーその②に続くーーーーーーーーー