フィルムカメラの始め方~自分に合うカメラを見つけよう編~
どうもみなさんお久しぶりです
コダクロームシャツの人ことえのきです。
すっかり 更新をさぼってしまい申し訳ないです。
今日は前回の続きでフィルム整理関連グッズについてお話しようと思っていたのですが、
twitterにてとてもありがたいコメントをいただきました。↓
そもそもフィルムの始め方が分からないんじゃね?
ネットでも初歩的なことは情報少ないし(by重鎮)
たしかに。
と、いうことで今回は急遽予定変更で
そもそものフィルムカメラの始め方についてお話します。
みなさんはこのブログに行きついた時点で多少なりともフィルムカメラに興味があるものとしてフィルムカメラ前提で話を進めさせて頂きます。
今日のポイントは
・自分の趣向に合うフィルムカメラは何なのか?
これを掴んでいただくだけです。
あなたの趣向をつかむために、パワーポイントで雑にチャート作りました。
とりあえずやってみてください。
はい。皆さんはどのタイプになりましたか?
タイプの右に書いてあるのはそのタイプに当てはまるカメラで
比較的見つけやすく、修理環境もそこそこ整っていて
フィルムカメラをはじめるのに比較的ハードルが低いカメラを独断と偏見でチョイスしてみました。
私の持論ですが、カメラはフィルム/デジタル問わず
自分の気にいったものこそがベストチョイスです。
やれ倍率だの連射だのカタログに出てくるスペックはおまけ程度に考えていただいて問題ありません。(勿論スペックに萌える方の気持ちもわかりますが。)
ぶっちゃけ撮れた成果にスペックや価格差程の違いはでません(断言)
なので今回のチャートはあえて
見た目と可搬性に的を絞ってみたわけです。
そんな基準で選んで十分だと僕は思います。
ハマれば自分の求めてるものがきっともっと見えてきますし。
例で挙げてる機種が多すぎてわからん。相場教えてくれ
うーん
こればっかりは機種や状態や置いてる店によってもまちまちですが、
基本ルールは
・舶来品は高い。
・古いAF機は安い
・でもなぜか古いMF機は高い
・プラスチック外装のカメラは冷遇されてる
・Nikonはいいぞ!(主観)
・Pentaxはいいぞおお!!(全世界の総意)
てかんじです。
外観上品クラス前提で大体2018年7月現在の相場感だと以下のとおりです。
<高値安定な清水の舞台から飛び降りないと買えないやつ(~15万くらい)>
・ライカM3,M2,M4 (チャートAタイプ)
・・・ 名前くらいは聞いたことある方多いと思いますライカ。
半世紀近くというかレンジファインダーカメラの黎明期からずーっと王様やってるすごいメーカーです。
その中でも僕がM3,M2,M4の三機種を例に挙げたのは、露出計っていう明るさを測る装置が入っていないからです。初めてのカメラで露出計が狂っているものを引いたらちょっと困っちゃうな と。(ちなみに露出はスマホのアプリとかで測れます。)
この三機種はバネと歯車だけで動くので電池を必要としません。壊れるところも大体決まっているので直せる修理屋さんがたくさんあります。
どうしようもない不具合というとファインダー周りでしょうか。
特にM3とM2のバルサム切れは選ぶ際にある程度の妥協が必要です。
あとこの三機種はかなり昔のカメラなのですが、現代のカメラにありがちなチャチな手抜きが一切なく、造りがかなり良いです。この三機種だとM4が一番高いです。元々の数少ないのと使い勝手の良さからくる人気のせいですね多分。僕もひとつほs,,,
・Hasselblad 501C(チャートBタイプ)
これも聞いたことあるかもしれませんね ハッセルブラッド。
それこそ商業カメラマンでもフィルム全盛期当時はおいそれとは買えなかった高級カメラです。
先ほどのライカが35mmの王様とするなら、ハッセルは中判の王様というところは誰もが文句がないところだと思います。
このメーカーも由緒正しい歴史のあるところなのでたくさん機種があるわけですが、
ぼくが501Cをお勧めする理由は
①比較的安いから
②レンズシャッター機
③機能的に必要十分
④古すぎない
てところです。
ハッセルブラッドのカメラはパッと見ほとんどの機種が見た目一緒で、アクセサリーもけっこう上位機廉価機関係なく使いまわせます。
ので見た目で選ぶのに機種は関係ないとしたら安いにこしたことはないですし、
上位機の機能は現代において趣味でゆっくりと撮るには不要ともいえるので気にしなくて大丈夫です。
②について、ハッセルといえば基本的にレンズの中にシャッターを備えたレンズシャッター機です。
ハッセルは元々他の普通の一眼レフと同様、カメラボディにシャッターが付いてるカメラからスタートしました(フォーカルプレーン機と呼びます)
レンズが明るくできたり、連動部分やシャッター構造を単純にできたり、高速シャッターが切れたり、一眼レフにはフォーカルプレーン機の方が圧倒的にメリットが多いです。なので、フォーカルプレーン機とレンズシャッター機は併売されていました。
ではなぜレンズシャッター機の方が主流なのか。
それはスタジオで使うのにはレンズシャッター機の方が(シンクロ速度的)に有利。
とか色々理由があるのですが、長くなるので割愛します。
覚えておいていただきたいのはフォーカルプレーン機は割とよく壊れます。
ついでにいうとフォーカルプレーン機の修理代はボディ本体と同じかそれ以上します。。。恐ろしい。。。
<しばらく夕飯我慢すればぎりぎり買えそうなやつ(~5万くらい)>
・Nikon FM3a (チャートAタイプ)
なにかと「宮崎あおいが使っていた」といわれがちなカメラ。
ニコンが作った最後のMF機で、2005年くらいまでつくられていた比較的新しい機種なので、不調が少なく2018年7月現在まだニコン純正の修理が可能なのが魅力的です。
MF機として必要とされる機能はひととおり備えており、アクセサリーの入手性も良く、個人的にかなりオススメです。ちなみに僕はこのカメラでフィルムカメラ沼に嵌りました。
特長としては、見やすいファインダー、わかりやすい露出計、シャッタースピードの速さ、電池が切れても全速シャッターが使える、軽い。
と数々のメリットを備えているので結構中古市場でも人気が高いです。
一時期は信じられないくらい高騰していましたが、最近は高級コンパクト等に人気が移ったのか落ち着いてきたかな??
よく、分割巻き上げが出来ないとか、ロゴが斜体なのが気に入らないとか、シャッターロックが使いづらいとか文句を聞きますが、
このカメラの基本性能が優れているからこそ無理やり捻りだされたような不満だと思います。僕としてははそこら辺の良く聞く不満も特徴の一つとして結構好きです。
・PENTAX MZ-S (チャートCタイプ)
別名『旧K-1』。
PENTAXが35mmフィルム一眼レフとしてつくった最後の最上位機種です。
視野率が低かったりそれなりに不満もありそうですが、やはり新しい機種だけあって、自動露出、オートフォーカスも当然可能で、現代の機種と基本機能は遜色なくとても使いやすい機種です。
画面外(パーフォレーション間)に撮影データを印字できたり、便利機能も付いています。最上位機種のは割には500gそこそこと軽く、そしてなにより安いです。たぶん今の相場だと2万円弱で購入できると思います。
<買ってみよう。(~1万くらい)>
・リコーオートハーフSE (チャートEタイプ)
ちっちゃい、軽い、セルフタイマーもついてる。そしてかわいい!!!
ピントは固定。露出は自動。
ハーフサイズの写ルンですぐらいの気分で気軽に使えるカメラです。単純な機構で壊れるところも少なく、モルトさえ交換してれば延々と使えそうな気がします。
最悪調子が悪くても置物としてもオシャレでいいと思います。
直せる修理屋さんも多いので、できればちゃんと使って頂きたいですが、、、。
・オリンパスXA (チャートGタイプ)
(画像はXA2ですたしか。)
レンズキャップもいらない。軽く小さいカメラです。それこそポケットに突っこんでいつでも持ち出せるのが魅力です。
XA4までシリーズ化されましたが、オススメは断然初代XA。
この見た目でレンジファインダーカメラだったんですよ。面白いですよね。
初代XAは絞り優先AE機なので、使いやすさも初代が一番好きです個人的には。
こんな感じです。
間違いがあったら教えてください。
今日はここまでです。
どんなカメラでフィルム始めるか決まりましたか?